短縮URLって何?利用するメリットとクリックするときの注意点

SNS上でよく見かける短縮URLですが、なかにはその技術が悪用されるケースも。短縮URLの便利な点と、偽サイトに誘導されてしまうこともあるというデメリットをまとめました。クリック前にリンク先が安全なサイトかどうかを確認する方法もご紹介します!

※この記事は2019年6月19日に更新されました。

「短縮URL」とは

短縮URLとはなんでしょうか。文字どおり「長い文字列のURLを短くしたもの」です。
たとえば、TwitterでAmazonの商品ページをツイートしようとしたときに、コピーしたURLがやたらと長くて驚いたことがある──という経験はありませんか?
ウェブサイトの中にはURLが長いページもあり、Twitterやメールにそのまま貼り付けようとすると邪魔に感じることがあります(※Twitterの場合、現在はURLを自動で短縮表示してくれます)。
そんなときに役立つのが、短縮URLです。
URLを短縮することでSNSの投稿スペースを節約し、限られた文字数を有効に使うことが可能になります。
実際に短く変換されたURLの例としては、以下のようなものが挙げられます。
https://bit.ly/▲▲▲▲▲
https://is.gd/△△△△△
https://urx.nu/▲▲▲▲▲
https://youtu.be/△△△△△
https://nico.ms/▲▲▲▲▲
最近はTwitterをはじめ自動で短縮してくれるサービスも多いですが、長いURLを自分で短くしたい場合には、BitlyなどのURL短縮サービスを利用する方法があります。

短縮URLをクリックするときの注意点

このように便利な短縮URLですが、時には悪用されることもあります。ですので、自らURLを短縮して利用する分には問題ありませんが、SNS上の投稿やメールに添付された短縮URLをクリックする際には注意が必要です。
企業の名前で「お支払い方法変更のお願い」「重要なお知らせ」「人気商品が当選しました!」などのメールを送りつける、フィッシング詐欺は有名ですよね。これはメール本文に添付したリンクをクリックさせ、本物そっくりの偽サイトに誘導し、個人情報を盗み出そうという手口です。
その際に用いられるのも、短縮URLです。
一例として、佐川急便が公表する迷惑メールの注意喚起ページを見てみると、そういった事例があることがわかります。
▼出典:佐川急便公式サイト「佐川急便を装った迷惑メールにご注意下さい」
偽サイトの長いURLではメールを受け取った人が怪しく感じることを見越して、短縮したURLを添付しているわけです。しかも短縮URLの場合には「クリックするまでどこのページに飛ぶのかがわからない」という特徴もあるため、注意が必要です。
たとえば、URLが「https://ja.wikipedia.org/△△△△△」だったらWikipediaだとわかりますし、「https://www.amazon.co.jp/」だったらAmazonであることが一目瞭然です。微妙に一文字だけ変えたページをわざわざ準備するような手口もありますが、最近は減ってきたような印象も。
以上のような理由から、特に知らない相手からのメッセージに添付されている短縮URLをクリックする際には、細心の注意が必要です。また、SNS上の短縮URLについても、安易にクリックするのは避けるようにしましょう。

リンク先のページをチェックするには?

「クリックするまでどこのページに飛ぶのかわからない」のであれば、対策としては「クリックしない」しかないようにも思えてきます。ですが、せっかく便利なサービスなのにまったく使わないのももったいない。短縮URLを安心してクリックできるようにする方法は……?
そこでおすすめなのが、URLのリンク先の情報を取得してくれるサービス「アグスネット」(aguse.jp)です。
▼「アグスネット」:https://www.aguse.jp/
こちらのサービスでは、調べたいサイトの短縮URLを入力すると、リンク先の情報を表示。タイトルをはじめとするサイトの概要のほか、マルウェアが仕込まれていないかどうかも確認してくれます。aguse.jpを利用すれば、不安のあるURLもあらかじめチェックすることができるわけです。
以上、短縮URLの特徴と注意点の話でした。
ちなみに、短縮URLが抱えるもうひとつの問題としては、「サービスがいつまでも続くとは限らない」という点も挙げられます。例えば、GoogleのURL短縮サービス「goo.gl」が、2019年3月30日に終了しました。「goo.gl」については、サービス終了後も引き続きリンクとして使えるようですが、サービスが終了とともにリンクが機能しなくなれば、ホームページで利用している場合などは修正が大変になります。
このような点を踏まえたうえで、短縮URLを効果的に使っていきましょう。

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けいろー(@Y_Yoshimune)

フリーライター。ネット大好きゆとり世代。趣味のブログをきっかけに依頼をもらうようになり、勢いで独立。書評・アニメ・グルメ・旅行など何でもござれ。 ⇒ぐるりみち