パワーポイントで「白抜き文字」や「ふちなし」で印刷する方法

ビジネスシーンでよく使うソフト、パワーポイント。データをそのままパソコン上で見せて使うこともあるけれど、やっぱり印刷するシーンが多いですよね。そんなとき、思うようにできなくてちょっとイライラすること、ありませんか?

今回は、よくある「パワポ印刷の悩み」を二つ解決しちゃいます!

※Microsoft Office「PowerPoint 2007」を使用しています

白抜き文字で印刷したい!

パワーポイントで書類を作っていて、タイトルなどの文字を目立たせたいとき。こんな風にテキストボックスに色をつけて、白抜き文字にすることありますよね?

でもこれを印刷しようとして「印刷プレビュー」してみると・・・

どどーん! 真っ黒! 
当然、実際に印刷してみても真っ黒のままです。
こうなってしまったために、白抜き文字を諦めた方もいるのではないでしょうか。
これは、印刷設定で簡単に修正できる可能性があります。
「印刷」メニューの左下にある「カラー/グレースケール」の項目が「グレースケール」になっていると、先ほどの画像のように白抜き部分もつぶれてしまいます(「白黒」だと色が反転してしまいます)。
この場合は「カラー」にすればOK! モノクロプリンターを使用している場合も同様に「カラー」を選択してください。

<カラープリンターで白黒印刷する場合>

  1. パワーポイントの[表示]タブにある[グレースケール]をクリック
  2. 白文字が反転して黒くなってしまった文字の上で右クリック
  3. [グレースケールの設定]から「白」を選択

これで白抜き文字も印刷できるようになります。

余白を残さずふちなし印刷がしたい!

もう一つ、印刷でぜひ取り入れたいのが「ふちなし印刷」。
パワーポイントにはデフォルトでいろいろなテーマが入っていて、簡単にデザインを変えることができますよね。たとえばこんな風に。

このように、背景いっぱいに画像が入っているデザインを使うときは、印刷して余白が入ってしまうと不格好になってしまいます。
しかし、印刷時に「余白」設定するオプションで余白を「0(ゼロ)」にしただけでは余白が入ってしまうんです。いくつか注意点があります。
例)A4 用紙に横向きでふちなし印刷をする場合

  1. [デザイン] タブの[ページ設定] のスライドのサイズ指定を「A4 210×297 mm」ではなく、 「幅」に29.7 cm、「高さ」に21.0 cmと用紙サイズの値を直接設定します。
  2. プリンターのプロパティーから「ふちなし印刷」を選択する(手順はプリンターによって違います)

ちなみに、プリンターによってはふちなし印刷も、印刷時の紙の動きで多少ずれてしまうことがあります。そのズレを解消するため、私は上記「1.」のときにA4の実寸である幅29.7cm、高さ21.0cmより少し大きめに設定して調節することもあります。ただこれはプリンターに負担がかかる可能性もあるので、ご注意ください。

林さやか

フリーの編集者兼ライター。「本が好き」の一心で編集者になったものの、スポーツ、文学、手芸、東洋医学など興味はとことん「広く浅く」。父親のやっていたパソコン通信から中学生でインターネットにハマった1983年生まれ。