最近は個人で気軽に使えるフリーマーケットアプリも増え、不要になったものをそこで売却しているという人も多いのではないでしょうか。
実際に出品されている商品を見ると、服や日用品はもちろんのこと、スマートフォンやパソコンといった情報端末も多く並んでいますよね。場合によっては専門店よりも高額で売れることもあり、またお店に持ち込む手間も考慮して、アプリで出品している人も多いと聞きます。
ただし、パソコンを売る際には注意が必要。他人に売る以上、パソコンが問題なく動くかどうかを確認しておく必要がありますし、しっかりとデータを消去したうえで出品しないと、もしも悪意のある人の手に渡ってしまったときに個人情報を抜き取られてしまうおそれがあります。
そこで本記事では、パソコンをフリマアプリに出品する際の注意点をまとめました。パソコンを手放す前に確認しておきたいポイントを、順に見ていきましょう。
動作確認
まず最初に、パソコンが問題なく起動するかどうか動作確認をしましょう。
電源を入れて正常に起動するか。動作に不具合はないか。過剰に熱を持ったり、異音が聞こえたりはしていないか。CDやDVDの読み込み、USB接続に問題はないか。──以上のような点ですね。
もし不具合や違和感がある場合は、出品する際にしっかりと記載するようにしましょう。ちなみに「起動すらしない」という最悪の場合でも、「ジャンク品」として出品することは可能です。パソコンのパーツを求めている人も中にはいますので、まったくの無価値にはならないはずです。
逆に、動作に何らかの問題があるのに、それを無視して(記載せずに)出品してしまうのは問題です。少しでも高く売りたい気持ちはわかりますが、嘘をついて売却した結果、購入者側で深刻な問題が発生し、訴えられる事態にまで発展しまったら元も子もありません。
出品する商品の状態はしっかりと把握したうえで、ありのままを記載するようにしましょう。
データ消去
パソコンの状態が確認できたら、内部に保存されているデータを削除します。悪意のある第三者がパソコン内のデータを利用できないよう、そして自身の個人情報を守るためにも、データは確実に消去しておくようにしましょう。
この時に注意したいのが、「初期化(リカバリー)やフォーマットでは、パソコンに保存されているデータを完全に消すことはできない」ということ。ゴミ箱を空にするだけでは当然ダメですが、ハードディスクをフォーマットしても不十分です。
リカバリーディスクを利用するなどの方法で、パソコンを工場出荷時の状態に戻すことはできます。ですが、それでも専用のソフトウェアを使えばデータの復元は可能であり、悪意を持った第三者が個人情報を吸い出さないとは言い切れません。
ハードディスクのデータを完全に消去する方法としては、専用のデータ抹消ソフトを使うのが手軽でおすすめです。ソフトによって対応しているOSは異なりますので、お店やネットショップで探してみてください。
データを完全に抹消したら、ここでリカバリーディスクを使います。OSを再インストールし、パソコンを工場出荷時の状態に戻しましょう。あらかじめデータ抹消ソフトを使ったうえで初期化すればデータを復元されることはありませんし、出品後に購入した人もすぐにパソコンを使えます。
不安な人は店舗で
データの取り扱いについては「さすがに気にしすぎなんじゃ……」と感じる方もいるかもしれませんが、慎重を期すに越したことはありません。
自分でソフトを用意して消去するのが不安な方は、専門店で買い取ってもらうのが確実です。個人情報を取り扱う以上、店舗側でも細心の注意を払ってデータを消去してくださいますので、安心してお願いすることができます。
実際に店舗買取を利用したときの体験談が以下の記事でまとめられていますので、お店で売ろうと考えている方は参考にしてみてください。
▼参考記事:廃棄しないでOK!古いパソコンは売ることができる