iPhoneの「ファミリー共有」は、何がどこまで共有できるの? 設定方法は?

iTunesやApp Storeで購入した音楽や映画などのコンテンツを家族と共有できて便利な「ファミリー共有」機能。でも何がどこまで共有できるのかわからないという方に、設定方法や Windowsからの利用方法もあわせて、解説します。

iPhoneにはファミリー共有という機能があるのをご存知でしょうか。
自分のApple IDで購入したアプリや音楽などのコンテンツを家族に共有できる仕組みなのですが、何がどこまで共有できるのかがいまいちわかりづらく、あまり浸透していないような気がします。
そこで今回は、このファミリー共有について解説していこうと思います。

ファミリー共有とは? 最大6名とアプリや音楽、映画を共有できる

Appleのファミリー共有とは、iTunesやApp Storeで購入したアプリや音楽、サブスクリプションやストレージプランを最大6人の家族と共有できるサービス。さらに、フォトアルバム、カレンダー、リマインダーの共有もできたり、端末を失くしてしまった際には「探す」アプリから位置情報を確認する、なんてこともできます。
かつてCDで音楽を買うしかなかった頃は、兄弟同士でCDをシェアするなんてことが気軽にできていましたが、このファミリー共有はそのデジタル版といった感じですね。

共有できるもの、できないもの

早速ですが、共有が可能なものとそうでないものを以下にまとめてみました。

iCloudストレージプラン〇

App Storeで購入したアプリ
購入した音楽、映画、テレビ番組、ブック
Apple Musicのファミリープラン
Apple Arcadeのサブスクリプション
Apple News+のサブスクリプション
Apple TV+のサブスクリプション
Apple Musicの個人プラン・学生プラン、他社製のサブスクリプション ×
アプリ内課金のコンテンツ ×
App StoreやiTunes Storeで現在取り扱い停止になっているコンテンツ ×
ファミリー共有グループのメンバーが非表示にしているコンテンツ ×
ファミリー共有に対応していないアプリ(調べる方法はこちら ×

ここで注意したいのは、「アプリ課金のコンテンツ」は対象外、という点です。アプリをファミリー共有して、そのアプリ内でご自身が買った有料アイテムなどがあっても、それはファミリー共有できないということになります。

共有の設定手順は?

利用できる端末

ファミリー共有は以下の端末で利用ができます。

  • iOS 8 以降のiPhone、iPad、iPod touch
  • OS X Yosemite 以降のMac
  • Windows 用 iCloud がインストールされた Windows パソコン

iOSだけでなく、MacやWindowsにも対応しているのはありがたいですね。

どこから設定できるの?

当記事では、iPhoneを例に設定方法を見ていきましょう。
※MacやWindowsパソコンでの設定は公式サイトでご確認ください。

  1. 「設定」から「(ユーザ名)」をタップ。
  2. 「ファミリー共有」をタップ。

ここから流れに沿って共有をしていきます。
ファミリー共有では、1人の管理者(成人)を決めその人のアカウントから設定を行います。管理者は家族で共有したい機能を選択し、他の家族をグループへ招待することでコンテンツを共有できます。共有するサービスを増やしたい場合には、管理者はファミリー共有の設定を変更することができます。

筆者は妻とファミリー共有を行っており、iCloudストレージ「200GB」プランを夫婦2人で利用しています。共有を行う前までは、個人がそれぞれに50GB(月額130円)のプランを契約して月額260円支払っていましたが、ファミリー共有を行ったことにより月額400円で200GBを1つ契約し、容量あたりのコストは割安になりました。
※価格などは税込み表記。2019年12月時点の情報です。

請求先は管理者へ。購入制限もかけられる

ファミリー共有で購入したコンテンツを共有している場合は、家族の購入したアプリやコンテンツなどの料金は管理者のアカウントへ請求されます。家族に勝手に購入されては困る、と思われるかも知れませんがご安心ください。それらの購入の決定権は管理者にあります。
例えば、お子さんを含めてファミリー共有を行う際には、お子さん向けに「承認と購入のリクエスト」を有効にしておくことで、お子さんがアプリや音楽などを購入しようとする際には管理者へ通知が届き、購入の承認や却下ができます。
※価格などは税込み表記。2019年12月時点の情報です。最新の情報は下記公式サイトをご確認ください。
▼Apple公式サイトはコチラから

うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。