iPhoneのバッテリーを長持ちさせるなら「明るさの自動調節」はオン?オフ?

バッテリーを長持ちさせるには「明るさの自動調節」をオフにしたほうがいいという人がいるけれど、Appleはオンにしたほうが長持ちするという。これって、一体どっちのほうがいいの?

iPhoneのバッテリーを長持ちさせるための裏ワザとして、よく「明るさの自動調節をオフにする」と紹介している記事を目にする。けれどAppleのサイトを調べても、そのようなことはどこにも書かれていない。
それどころか、Appleの「バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす」ページには、バッテリーを長持ちさせる方法として「画面の明るさを落とすか、明るさの自動調節をオンにすると、バッテリー駆動時間を延ばすことができます」と書かれている。
明るさの自動調節をオフにしてバッテリーが持つようになったという人がいる半面、オンにすることでバッテリーが長持ちするというメーカー。う~む、これは一体どういうことなのだろう?

明るさの自動調節をオンにするのがベスト?

「明るさの自動調節」とは、周囲の明るさに合わせて照度を自動で調節し、画面を見やすくする機能。周囲が明るくなれば画面が明るくなり、暗くなれば画面も暗くなる。環境に応じて画面の明るさを最適にしてくれるので、ムダな電力を使わずにすむ機能だ。
そんな機能だということを考えると、やはり明るさの自動調整はオンにしておいたほうが、バッテリーの消費を最小限に抑えてくれるのではないだろうか。
しかし、明るさの自動調節をオフにしたほうが、バッテリーの持ちがよくなったという人もいる。そのようなケースでは、一体どのような使い方をしたのだろう?

オフのほうがバッテリーが長持ちするケースとは?

明るさの自動調節をオフにしてバッテリーの持ちがよくなったということは、オンにしているときの平均照度よりも、画面が暗く設定されているということになる。
例えば、明るさの自動調節をオンにしていたときの画面照度が、平均で60%だった人がいたとする。その人が設定をオフにして明るさを常に50%にしたら、10%ぶんはバッテリーが長持ちするはずだ。
つまり「今までの画面より、ちょっと暗く感じるな」くらいの照度に設定しておけば、きっとバッテリーは長持ちするのだろう。

実際のところ、どっちが正解?

では実際のところ、明るさの自動調節をオンにしたほうがいいのか、それともオフにしたほうがいいのか。
明るさの自動調節を暗めに設定しておけば、きっとバッテリーは長持ちするはず。けれど、日中の屋外で利用する場合、画面が暗いと表示が見づらい。そこで、手動で照度を上げれば見やすくなるが、そのぶんバッテリーは消費される。
さらに手動で照度を上げた際によく起こるのが、照度の下げ忘れ。明るくしたまま気付かずに1日を過ごしてしまうと、明るさの自動調節をオンにしていたとき以上にバッテリーを消費してしまう。
そう考えると無難なのは、明るさの自動調節をオンにしておくことなのかな? もちろん「明るい場所ではあまりスマホを見ない」「照度を上げてもこまめに下げられる」という人は、設定をオフにしておくほうがバッテリー消費を抑えられるだろう。
ちなみに、明るさの自動調節は、以下の手順で切り替えられる。

[設定]を開いて[一般]をタップする。

そこから[アクセシビリティ]をタップして[ディスプレイ調整]を選択。

そこに[明るさの自動調整]があるので、オン・オフを選ぼう。
使い方によってバッテリーの持ちが変わるので、一概にどちらがいいとは言えないけれど、いろいろ試してみて、自分に合った使い方をしてみよう。 

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』