暗闇に浮かび上がる光が幻想的で美しい、夏の風物詩・蛍(ホタル)。「そもそも、ホタルはなぜ光る?」「ホタルってどのくらい種類があるの?」などなど、ホタルに関する雑学をご紹介します。

この夏は風情を感じながら、ホタル観賞に興じてみませんか?

蛍(ホタル)はなぜ光るの?ホタル観賞が何倍も楽しくなる雑学

ホタルはなぜ光るの?

ホタルには、腹部先端の部分に"発光器"があるものが多く、そこで"ルシフェリン"という発光物質と"ルシフェラーゼ"と呼ばれる酸素、さらに生物共通のエネルギー源である"ATP(アデノシン三リン酸)"が結びつくことで「ルシフェリン-AMP」という物質になります。

この「ルシフェリン-AMP」が空気中の酸素と反応すると、発光体である「オキシルシフェリン」が生成され、体が光るしくみになっています(※光らないホタルもいます)。

ルシフェラーゼの性質はホタルの種類によって少しずつ違ってきます。そのため、黄緑、黄色、オレンジ色までホタルの光の色はさまざまだそう。

光るホタルの代表といえば「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」。
卵から幼虫、蛹(さなぎ)、成虫になるまで一生を通して光ります。幼虫や蛹(さなぎ)の時は警戒行動として光るといわれていますが、成虫が光るのは求愛行動など、コミュニケーションのためだといわれています。
また、オス、メスを問わず光ります。

ホタルはどれくらい種類があるの?

現在、世界中でホタルの仲間は約2,000種います。そのうち、日本で確認されているのは40~50種の間だそう。

日本では「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」が有名ですよね。ゲンジボタルの方が体長があり、光も強いのが特徴です。

日本人とホタルの関わり

ホタルと日本文化との関わりは古く、ホタルが登場する最も古い文献は、720年に作られた『日本書記』

同時代にできた日本最古の歌集『万葉集』にもホタルは登場しますが、頻繁に現れるようになったのは平安時代。文学作品『源氏物語』をはじめ、多くの物語や和歌にホタルが登場しています。

先人たちは闇に浮かび上がるホタルの光を、切なく燃える自らの恋心に重ねていたようです。

ゲンジボタルとヘイケボタルという和名の由来

和名の由来としては、下記のような諸説があります。

  • ホタルが光ることを、『源氏物語』の主役である「光源氏」にかけて名づけられたという説。
  • 発光現象が修験者(山伏)の霊力を想像させることから、験者火垂(ゲンシャホタル)と付けられたものが訛ったという説。
  • 平家打倒の夢が破れ、無念の最期を遂げた源頼政の思いが夜空に高く飛び舞うホタルに喩えられて「ゲンジボタル」の名前がついたという説。
  • 「ゲンジボタル」とは異なる種類のホタルが「ゲンジボタル」よりも小さく、光が弱かったため、源氏に敗れた平家と対比する意味で「ヘイケボタル」と名づけられたという説。

ホタル観賞のベストシーズンと適した条件は?

地域にもよりますが、一般的にゲンジボタルで5~7月、ヘイケボタルで6~8月が鑑賞時期といわれています。

観賞に適している時間帯は19時~21時頃。月明かりがなく、雨上がりで湿度が高い、風がないなどの条件が揃うとホタルは活発に活動するといわれています。

ホタルは絶滅の危機にあるといわれる希少な生物。もし見つけたら、手で触れたりせず、そっと観賞して楽しんでくださいね。

最近では、期間限定のホタル鑑賞が楽しめる宿泊プランがあります。
車でスポットまで無料送迎してくれたり、懐中電灯の貸出をしてくれる宿もありますので、ぜひチェックしてください!

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※ ホタル観賞の際は「虫よけスプレー」の使用は控えてください。虫刺されを気にされる方は、肌を露出しない衣服を準備しておきましょう。

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Kana.mM(かな)

編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立し、そろそろ10年。旅行、不動産、広告、生活系のジャンルで執筆活動中。趣味は野球観戦と戦争ゲーム。アナログ心を忘れないデジモノ好きを目指しています。

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