スターマインってどういう意味? 人に話したくなる花火トリビア

もうすぐ花火大会の季節。花火には色々なトリビアがあります。当日家族や恋人に披露して楽しめるよう、ユニークな情報を集めてみませんか?

*この記事は2019年7月3日に更新しました。
今年も花火大会シーズンがやってきました。夏ならではの一大イベントに、今からワクワクしている人も多いのでは。そんな花火の面白いトリビアをご紹介します。

スターマインってどういう意味?

花火大会でよく耳にする「スターマイン」。なんとなく華やかな花火という印象はあるけれど、実際どんな特徴があるのかは、よく分からないかも・・・。


Photo by (c)Tomo.Yun

スターマインとは「速射連発花火」のこと。いくつもの花火を組み合わせて短時間に数十〜百発の大量の玉を連続的に打ち上げる花火なんです。
そのスターマインを一定の間隔をとって数ヶ所に並べて設置し、同時に(または端から順番に)打ち上げる花火を「ワイドスターマイン」といいます。

上の写真がワイドスターマインです。複数地点からゴージャスな花火が打ち上げられるのを、見たことがある人もいるのではないでしょうか。
他にも気になるトリビアを見てみましょう。

「たまや」と「かぎや」って?

花火大会で「たまや〜」「かぎや〜」というような掛け声を、耳にしたことはありませんか。でも、この「たまや」って一体何のことかご存知ですか?
この「たまや」と「かぎや」は、江戸時代の花火業者の屋号「玉屋」と「鍵屋」に由来しているといわれています。最初に、民間の花火業者としてできたのが鍵屋。一方、玉屋は鍵屋から暖簾分けされて誕生しました。 
1808年に隅田川花火大会の原型である「両国川開き納涼花火」で、川の上流を「玉屋」、下流を「鍵屋」がそれぞれ担当し、二代花火師の競演が行われました。「たまや~」「かぎや~」は、この大会で彼らを応援するための掛け声だったんです。その伝統が今も続いているということですね。
しかし、「玉屋」は1843年に火事を起こし、廃業に追い込まれてしまいます。それなのに、現在でも「たまや~」の掛け声のほうが多いような気がしますよね。でも、どうして?
花火の技術では「玉屋」の方が上だったこと、「たまや〜」の語呂の良さから掛け声にしやすかったことなど、いくつかの背景があるそうです。とても面白いですね。

世界最大級の花火が日本にあった!

花火の一種「尺玉」にも、ユニークなトリビアが。世界最大級の花火として、ギネスブックにも掲載された尺玉が日本にあります。その名も「正四尺玉」。
新潟県の片貝まつりで打ち上げられたもので、なんと地上800メートルの高さまで打ち上げられ、直径800メートル、玉の直径は約120センチ、重量は約420キロにも及びます!


photo taken by Kropsoq

1985年に初の打ち上げに成功し、2001年には打ち上げ数を増やすことに成功しました。なお、現代の花火の打ち上げ技術では、正四尺玉の大きさが限界とされています。そのため、打ち上げ成功から数十年経った今でもその記録は破られていません。
まさに日本が世界に誇る花火!
他にも楽しい花火雑学を探してみてはいかがでしょうか。
今年の全国の有名花火大会情報はこちらでチェックしてみてください。20,000発以上打ち上げる花火大会や、湖上の花火大会、慶安3年から続いている花火大会など、全国には一度は見ておきたい大会がいっぱいあります。
泊まりがけでゆっくり花火大会を楽しむのもいいですね。
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池田園子(いけだ そのこ)

86年生まれのフリーライター。楽天でポータルサイト運営、ITベンチャーでメディア運営を経て独立。10以上の媒体に執筆中。恋愛やWeb、スマホ、会社、ガジェットネタ、広告案件などを手がける。著書に『フリーランスで食っていきたい!』がある。Sonoko Blog