Googleと言えばみなさんは何を想像しますか? 検索サービス、YouTube、Androidケータイ……1998年9月、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの二人によって創業されたGoogleは、現在約6万人近くの従業員を抱え、その技術力や影響力は「インターネット界の巨人」といっても良いでしょう。
Googleは、非常に沢山のサービスをリリースしています。そこで、今回の記事では、知っているようで知らない、もしくは名前は知っているけど使ったことはない「便利」なお勧めGoogleサービスを紹介していきます。
オンライン文書ツールの決定版「Google ドキュメント」
オフィスツールで有名なものといえば、Microsoft Office。文章を作成する「Word」、表計算ソフト「Excel」、プレゼンテーションツール「PowerPoint」などなど。
Microsoft Officeは高機能ですが有料です(Office Personal 2016 ダウンロード版で約3万2,000円)。
そこでGoogleが開発したWeb上で使える無料のオフィスツールが「Google ドキュメント」です。ワープロ機能の「Google ドキュメント」、Excelのような表計算が行える「Google スプレッドシート」、プレゼン用の資料を作成できる「Google スライド」があり、インターネットが繋がった環境であれば、ソフトウェアをインストールしなくても、無料で利用することができます。
このGoogleのオフィスツールにはいくつかの特徴があります。
まず、作成したファイルはGoogleのサーバーに自動的に保存されます。Googleのサーバーに保存されるということは、どのパソコンやスマートフォンから利用することができるのです。つまり、「Googleスライド」を利用して会社でプレゼン資料を作成し、自宅で修正を行ない、移動中にスマートフォンで校正をして、プレゼン先のパソコンを使って、商品説明を行なうということも可能。
また、複数の利用者が同時に作業をすることが可能です。「Google スプレッドシート」を使ってプロジェクトの進行管理を行なえば、現場作業者、管理者、発注者などが、同時に同じデータを閲覧・修正することが可能です。
GoogleのオフィスツールはMicrosoft Office型式のファイルを読み込むことはもちろん、各フォーマットの書き出しも対応しています。ビジネスや仕事にも役立つGoogleのサービスなので、知らない人はぜい押さえておきましょう。
ネット上で頼れる翻訳サービス「Google翻訳」
Googleの翻訳機能である「Google翻訳」の注目点は、その対応言語の多さです。英語、中国、スペイン語はもちろん、ヒンディー語、タミル語、パシュトゥ語など100以上の言語に対応しています。Web上にはいろいろな翻訳サービスが提供されていますが、ここまでの数多くの言語に対応した翻訳サービスはありません。
利用方法は二つあります。
一つは、Google翻訳のサイトへアクセスしてテキストを入力して翻訳する方法です。
もう一つは、Chromeで閲覧しているサイトをそのまま翻訳する方法。ブラウザにChromeを使っていれば、そのとき閲覧しているWebサイトを一発で日本語に翻訳してくれます。このWeb翻訳は完璧ではありませんが、ニュアンスを知るにはもってこいです。
迷子とおさらば「Googleマップ」
日常で迷子にならないWebサービス「Googleマップ」。このサービスを使ったことがある人は多いのではないでしょうか。特にGPSを使ってスマートフォンで利用する場合は、最強です。目的地を入力すれば、車、徒歩、公共機関の三つの方法から最適な移動ルートを提示してれます。また、電車を使った乗換案内も、Googleマップで調べることが可能です。
単なる地図ではないところが、Googleマップのすごいトコロです。表示されたレストランやカフェ、ホテルなどをクリックすれば、営業時間や電話番号、サービスの値段、混み具合、クチコミが表示されます。このデータ表示欄に「別のモバイル端末に送信」という項目あります。この機能を使えば、パソコンで調べて判明したレストランの情報を、スマートフォンに手軽に転送することができます。
また、Google マイマップ機能を使えば、自分が気になるお店や観光地などを記録することができ、旅行や出張時に利用すると大変便利です。
シンプルだけど使いやすいオンラインメモ帳「Keep」
個人的にお勧めなのは、「Keep」というサービスです。一言でいうなら、オンライン上の付箋紙風メモサービス。
例えばパソコン上で記録しておき、スマートフォンで確認できるので便利です。単純なメモはもちろん、TODO型式のメモもとることができるので、買い物リストを作成して、買ったものからチェックして、買い忘れを防ぐこともできます。付箋の色も任意で変えることができ、写真も貼り付けることができます。オンラインメモ帳としてかなり便利なサービスです。
大人気のWebメールサービス「Gmail」
「Gmail」はいわずとしれた、Googleの代表的なWebメールサービスの一つ。無料でも約19GBストレージが用意されており、Googleのサーチ機能を使ってメールを探すことができるのは魅力です。
その他にも強力なフィルタリング機能や迷惑メールを除外する機能も、クオリティが高く、他のフリーメールを圧倒する存在です。
Gmailが登場したときは、そのストレージのサイズにユーザーは驚きました。
容量制限無料!? 撮影した情報はどんどんアップ「Googleフォト」
Googleのサービスのなかで、いまいちばんホットなのは、「Googleフォト」でしょう。これは、クラウド上に写真をアップロードできるサービスで、なんと無料にもかかわらず「容量無制限」なのがポイント。ただしアップロードの際に写真の画質を「高品質」と「元のサイズ」から選ばないといけないのですが、「元のサイズ」にすると容量制限があるので注意。
スマートフォンで撮影したデータが、オンライン上のストレージに自動的に保存されるのは便利です。しかも、文字で写真の検索ができます。場所や人物、物などで調べることが可能で、舞浜で撮影した赤ちゃん……といった検索ワードで探すことができます。
いつでもどこでも使える外付けHDD「Googleドライブ」
15GBまでの容量を無料で使えるオンラインストレージがこの「Googleドライブ」です。インターネット上に外付けHDDを設置しているように使え、自宅、会社、移動中にデータにアクセスすることができます。
容量を増やして使いたい人は、有料オプションサービスも用意されており、
100 GB 月額250円
1 TB 月額1,300円
10 TB 月額1万3,000円
の金額で利用することができます。
どこでもデータにアクセスできるのも魅力ですが、アップロードしたデータに対してGoogleの検索機能が使えるのも便利です。
またAndroid版のGoogleドライブには、あらゆる書類をスキャンして保存することが可能です。例えばレシートやメモを撮影してGoogleドライブに保存すると、OCRで撮影された文字情報をテキストとして読み取りPDF型式で保存されます。
自分専用のニュースサイトを構築「Googleニュース」
インターネット上にはいくつものニュースサイトがあり、一つひとつチェックしていくの大変ですが、「Googleニュース」を利用すると、複数のニュースサイトの情報を1ページでチェックすることができます。
また気になるキーワードを登録しておけば、関連するニュースをピックアップして表示してくれます。
朝の忙しい時間や、ビジネスで抑えておかなければならないキーワードを登録しておけば、短い時間で効率よく情報を収集することができます。地味だけど便利なGoogleのサービスです。
共有機能が光る「Googleカレンダー」
「Googleカレンダー」はその名の通り、Googleが提供しているカレンダーサービスです。クラウド上で動いているので、仕事場、自宅、移動中でも確認することができます。
Googleカレンダーの強みは、他のユーザーとのデータ共有です。ジャンル毎に設定できる「マイカレンダー」を使えば、仕事、プライベート、趣味、などにわけることでき、他のユーザーをマイカレンダーに招待すれば、情報の登録、編集、閲覧を共有することができます。
自分のニーズにあわせてサービスを探そう
以上、長くなってしまいましたが、個人的にお勧めのGoogleサービスを9つあげてみました。どれも、スマートフォン用のアプリがリリースされているので、活用したい人はインストールしておきましょう。