大掃除ついでにやっておきたい、蛇口の水の勢いを調節する方法

蛇口から出る水の勢いが強すぎて、しばしば水が飛び散って困っている、そんな方はいませんか? いとも簡単に調節する方法をご紹介します。大掃除でシンクの下などを掃除するついでにやっておくと新年は気持ちよく迎えられますね!

現在の家に引っ越してきてから1年半ほど経ったのですが、住み始めてからずっと困っていたことがありました。
それは、水道の水の勢いが強すぎること、です。

毎回レバーで水量を調整するのは面倒

我が家の蛇口はレバー式。
もちろん、そのレバーの上げ具合を微妙に調節すれば、水の量も柔軟に調整できることは事実です。
しかしながら、このレバーの可動域の中で、自分の好みの水量に一発で合わせるのはなかなかに難しく、適度な水量にするためには、水を出すたびに毎回ちょっとした微調整が必要でした。
理想としては、レバーを上げ切ったそのときこそ、適度な水量が流れ出てほしいと常々思っていました。

家の問題かと思ってあきらめていた

この水の強さは、キッチンでも、洗面所でも、シャワーでも起きていました。
特にシャワーに限っていうと、引越したての頃はその水の勢いに「痛い痛い!」と言っていたほど。
しかし、この水の勢いの調節方法を知らないというか、そんな方法が存在することすら頭にはありませんでした。「家自体の造りとして、そうなっているのだろう」となかば諦めをもった形で、夫婦ともに納得をしてしまっていたのです。

職場の水道で「調整できる」という事実を知る

そうして、自宅の水の強さとなんとかうまく付き合いながら1年半が過ぎたある日、ふと職場の水道に専門業者の点検が入りました。
点検は無事に済んだのですが、職場の給湯室の水の勢いもやや強く感じていたため、自宅へのヒントがなにかあるかもと期待しながら、「この勢いって調整できるんですかね」と業者さんに聞いてみました。
すると、「いま直しましょうか」と業者さんはすぐにしゃがみこんだのです。

あっさり調整されてしまった給湯室の水の勢い

そして、シンクの下部の扉を開き、頭をそこへ突っ込んだままこう言いました。
以下はそのやりとりです。
業者「これでどうですか?」
自分「あ、だいぶマシです! もう少し強くても良いかもしれません」
業者「では、これくらいかな?」
自分「はいはいはい、いいです。すごくちょうどいいです」
こうして、実にあっさりと、いとも簡単に水の勢いが理想的な強さに調整されてしまったのです。
自分「あのー、それどうやるんですか?自宅も水が強くて……」
と伺うと、なんともその方法は簡単でした。

第2の蛇口をすこし締める。たったそれだけだった……

その方法はというと、シンクの下部にある「第2の蛇口」を少し締めるだけだったのです。この第2の蛇口とは、通常「止水栓」と呼ばれており、だいたい各水回りのすぐ近くに設けられています。蛇口の修理や交換などを行う際、文字通り水を止めておくための栓という役目をもっています。
この止水栓も言ってみれば蛇口ですので、ゆるくすれば水は多く流れますし、きつくすれば水は少なく流れます。よって、この止水栓をきつくすることで、水の勢いを抑えられる、というわけです。
ちなみにこの止水栓のタイプは、我が家のように手で握って回せる蛇口タイプの他にも、マイナスドライバーなど工具を使って回すタイプのものもあります。ご自宅の水の勢いを調整したい場合は、ぜひ確認してみてください。

無事、水量を調節できた!ビフォーアフター比較

こうして、我が家の水道の水の勢いは、無事に丁度よい強さに調整することができました。水道のレバーをあげきったところで、最大時の水量の比較を上記にビフォーアフターで示しています。アフターのほうでは、蛇口から出る水の太さが細くなっているのがわかりますね。
毎回レバーで微調整していた煩わしさもピタっとなくなり、一件落着です。

水道料金だけでなく、あの料金も下がった!?

この止水栓を調整して以降の2ヵ月分の水道料金を見てみると、昨年の同2ヵ月分と比較して、1割弱安くなっていました。しかし、これだけではなく、ガス料金は1割強安くなっていました。我が家はガス式の給湯器を利用していますが、おそらく今まで無駄にお湯を出し過ぎていたんだと思われます。水道料金は下がるだろうと思っていましたが、ガス料金は嬉しい誤算でした。

掃除のついでに、止水栓を調整してみては?

これからの季節、大掃除でシンクの下などを掃除する方もいらっしゃると思います。もし、この記事を見ていて、「うちも水道の勢い強すぎるんだよなぁ」という方は、止水栓で調整してみることをオススメします。水道代やガス代などがもしかしたらお得になるかもしれませんよ。

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うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。