アメリカ旅行に必要なESTA(エスタ)とは? 申請するときの注意点とは?

ESTAとは、アメリカへ渡航するのに必要な電子渡航認証システム。そして、ESTAの申請はネットからできるのです。家族旅行の際に、実際に入力して気づいた注意点やコツをご紹介します! まずは、時間に余裕をもって行うこと。必要な情報もそろえてから、臨んでくださいね。

今年の大型連休は10連休とあって、海外旅行の計画を目論んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。海外旅行の定番といえば、常夏の島ハワイですが、ハワイを含むアメリカへ入国する際に、大多数の方が行う「ESTA」という申請について、今回はご紹介します。

航空券を買っただけではだめ! 旅行目的ならほぼ申請が必要な「ESTA」とは?

「ESTA」とは、簡単に言うとアメリカ渡航時に必要な電子渡航認証システム、のことです。
アメリカのビザ免除プログラム(VWP)において、日本はその対象国に指定されているため、特定の条件を満たしていれば、ビザが免除されるのです。
(※対象国の人であっても、申請ができない場合もあります)

ビザが免除される条件は?

ビザ免除の条件は、簡単に言うと

  • 有効なパスポートを所持している
  • 往復または次の目的地までの航空券・乗船券を所持している
  • 渡米目的が短期の商用や観光である
  • 滞在が90日以下である
  • ESTAが承認されている

の5つが定められており、そのうちの1つとして「電子渡航認証システム『ESTA』での承認が済んでいること」、という条件が存在します。
よって、日本の暦での連休を利用してアメリカへ渡航される方は、おおかたこの免除プログラムに当てはまるため、ESTAでの承認は必須と言っても誤りではないでしょう。
より詳しい条件は「在日米国大使館・領事館」のサイトで確認できます。

いくらかかるの?

ESTAの申請は、1回につき14.00ドル必要です。
家族3人いれば3回分の料金が必要になります。ちなみに、もし誤った情報で申請してしまったために承認されなかった場合は、再申請の際にも同金額が必要となりますので注意してくださいね。

ESTA申請のコツ

筆者は先日、2年半ぶりにアメリカ旅行へ行ってきたのですが、その際にももちろんESTAを申請しました。一度やったことがあるとはいえ、その独特な入力画面のおかげでまるでスムーズには進みませんでした。
そこでここからは、ESTA申請で押さえておきたい申請のコツをご紹介していきます。

まず、手元に用意しておくものは?

  • パスポート
  • 米国での滞在先の情報
  • クレジットカード(支払いに必要)
  • 緊急連絡先(両親や職場の人などの情報)

承認まで最大72時間。ゆとりを持って申請しよう

通常、ESTAは申請から72時間以内に結果が出ます。筆者の場合は、24時間以内に承認がおりましたが、旅行の繁忙期などはより時間がかかることも予想されます。また、入力項目が多いため、もしかしたら入力ミスで申請が却下されてしまう可能性もあります。
なので、十分なゆとりを持って申請をしてくださいね。

入力は、日本語? 英語? 答え「英語」です

ESTAの入力は、英語で行います。
申請サイト自体は日本語ですので、入力項目をしっかり確かめながら、タイプミスをしないように注意して入力していきましょう。
ここで特筆すべきは、住所の入力です。
英語で住所を表記する際は、日本の表記とは全く逆方向から行っていきます。
例としてはこんな感じです。

日本語 060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目
英語 Kita 1-jo Nishi 2-chome Chuo-ku, Sapporo, 060-8611

のちに確認画面で誤りを見つけた際には、修正することもできますので、落ち着いて入力をしていきましょう。

パソコンで入力するべし。スマホより断然ラク

上述したように住所などの細かな情報を英語で入力する必要があるため、パソコンがある方は絶対にパソコンで申請することをおすすめします。
特に、家族3人分や4人分の申請をしなければいけない世のお父さんには激しくおすすめします。

家族分まとめて申請するには「グループ」申請

まとめて申請のお話が出たので、「グループ申請」についてお伝えします。
グループ申請は、簡単にいうと、自分で任意のグループをつくり、そこに任意のメンバー分の申請をまとめる、というやり方です。
これにより、そのグループに属するメンバーの申請状況を一括して確認することができます。
ただ非常に残念なことに、グループ化したところで、ESTAの申請は1名分ずつ行うことしかできません。当然宿泊先などの情報も、1名ずつ毎回同じ情報を打っていくことなります。
ですので、おすすめとしては、1人目の申請を行っている際に「この情報は2人目以降も同じ情報を入力するな」と気づいたものはテキストエディタなどにコピーしておくとのちのち楽になります。

登録したメールに返事が来ない場合も。申請状況は自分でも確認できる

ESTA申請の際、その結果通知を受け取るためのメールアドレスを登録できます。
筆者は申請後、24時間経たないうちに承認がなされました。
が、実は通知メールで気づいたわけではありません。
渡航日まで日も近かったため、申請後にちょくちょくそのステータスを確認しにいっている中で、ステータスが「承認」に切り替わったことに気づいたのです。
その後も結局メールが届くことはありませんでした。ちなみに、登録したのはGmailアドレスです。
このように、何らかの原因で通知メールが届かないこともありますので、不安な方は念のためESTAサイトで「申請内容の確認」をしてみることをおすすめします。

承認がおりたら、印刷していざアメリカへ!

承認が通ったら、承認結果のページを印刷して紙で持っておくようにしましょう。
入国審査の際、ごく稀に提示を求められる場合もあるそうです。スマホのスクリーンショットではなく、必ず紙にプリントアウトして旅程と一緒に持っておくことをおすすめします。
ご旅行でアメリカに行かれる方は、ESTAの申請をどうかお忘れなく!
ESTA申請公式サイト

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うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。