スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーで音楽を楽しんでいる人のなかには「フィット感が悪い」「耳が痛くなる」なんて理由から、付属のイヤホンを使わないって人も多いみたい。
そこで市販のイヤホンを購入するワケなんだけど、形はいろいろなものがあるし、価格はピンキリだし、どれを買っていいのかわからないなんて人もけっこう多いようだ。
そこでイヤホン選びに悩んでいる人のために、賢いイヤホンの選び方を紹介しよう。きっと自分に合ったイヤホンが見つかるはず!
イヤホンの種類と特徴を知ろう!
イヤホンは形状で分けると「カナル型」と「インナーイヤー型」の2種類がある。またデバイスへの接続方法では「ジャック型」と「ワイヤレス型」の2種類に分けられる。まずは基礎知識として、それぞれの特徴を知っておこう。
現在の主流「カナル型」
耳栓のように耳穴へ差し込んで使用するタイプ。耳穴にフィットするように、数種類のイヤーチップ(シリコン製の耳に入れる部分)が付属している製品も多い。音漏れしにくいので、現在はこのタイプが主流。
装着感が軽い「インナーイヤー型」
耳穴の手前に引っ掛けるように装着するタイプ。装着感が軽く、着脱しやすいというメリットがある。遮音性や音漏れには弱いけれど、長い時間装着していても疲れにくいのも特徴。
豊富な種類から選べる「ジャック型」
ケーブルをデバイスのジャックに差し込む従来のタイプ。ワイヤレスに比べると価格が安く、豊富な種類から選べる。しかしケーブルの取り回しが厄介で、場合によっては断線することもある。
厄介なケーブルがない「ワイヤレス型」
Bluetoothなどで接続するケーブルのないタイプ。ケーブルを気にすることなく動け、デバイスから少々離れても音楽を聴くことができる。ただし充電しなければならなかったり、電波干渉によるノイズ発生といったデメリットもある。
シチュエーション別に選んでみよう!
イヤホンの種類や特徴がわかったところで、次は「シチュエーション別イヤホンの選び方」を解説していこう。自分に合ったイヤホンが、より具体的に見えてくるぞ。
通勤・通学には「カナル型+ジャック型」
電車やバスなど、公共の交通機関を利用する通勤・通学時では、音漏れが気になる。そこでおすすめしたいのが、音漏れしにくい「カナル型」だ。接続方法では、ほぼ毎日使うことになるので、充電が必要な「ワイヤレス型」よりも「ジャック型」をおすすめしたい。
イヤホンで音量調節や通話ができる「リモコン・マイク付き」もあるので、そんな機能がついているモデルもおすすめだ。
運動中のおすすめは「カナル型+ワイヤレス型」
運動しているときはイヤホンが外れやすくなるので、耳穴にフィットする「カナル型」がおすすめ。また、ランニング中などはケーブルがジャマになることもあるので、接続方法は「ワイヤレス型」をおすすめしたい。
「防汗防滴」「スポーツ仕様」といった防水機能がついているモデルもあるので、しっかり汗をかくスポーツにはこちらをおすすめしたい。
自宅なら「インナーイヤー型+ジャック型」
家族との会話、水に濡れるお風呂や家事など、イヤホンを外すことが多くなる自宅では、着脱しやすい「インナーイヤー型」がおすすめ。とくにワイヤレスである必要がなければ、比較的高価で充電の必要がある「ワイヤレス型」より「ジャック型」がおすすめだ。
防水モデルであれば水に濡れても心配ないが、デバイス自体が防水でないとあまり意味がないので、選ぶ際は慎重に。
イヤホンはやっぱり「音質」が重要
上記のポイントを踏まえて、自分に合ったイヤホンを選んでもらいたいけれど、忘れてはいけないのが、やはり「音質」だ。音を出すというイヤホンそのものの性能に加えて、音質を上げる機能が付いたモデルも登場しているので、こちらもチェックしておこう。
質の高い音楽を求めるなら「ハイレゾ対応」
従来の音源よりも記録する情報量を増やすことで、生に近い音が再生できるようになったものを「ハイレゾ音源」という。これに対応したプレーヤーで再生すれば、高音質の音楽を楽しむことができるのだけれど、肝心のイヤホンが対応していなければ話にならない。
ハイレゾで音楽を聴くのであれば、ぜひハイレゾ対応のイヤホンを購入して、より質の高い音楽を楽しもう。
雑音対策には「ノイズキャンセリング」
周辺の雑音がどうしても気になる。そんな場合は「ノイズキャンセリング」機能を搭載したイヤホンを選んでみよう。「ノイズキャンセリング」とは、周辺の雑音を拾い、その雑音を打ち消す音を出すことによって、雑音を打ち消す機能。
この機能によって周囲の雑音を軽減することができるのはもちろん、音量を上げて聴き取りやすくする必要もなくなるので、音漏れの心配もなくなる。
気のなるモデルは試着してチェックしよう!
これらの知識が頭に入ったところで、自分に合ったモデルを選ぶにはどのようにすればいいのだろう?
まずは自分が使用するシチュエーションを考えて、それに合った形状のモデルを選ぶ。さらに音質にもこだわるのであれば、それに対応したモデルを選ぼう。
しかし自分の耳に合わない形状のイヤホンでは、どんなに性能がよくても使い勝手が悪く、気持ちよく音楽を聴くことはできない。そんなことのないように、気になるモデルを店頭で試着してみて「コレだ!」というモデルを見つけよう。
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