割る前にわかる?双子卵の見分け方と出会うコツ

ひとつの卵の中に黄身がふたつ。偶然出会って、ちょっと得した気分になれる双子の卵。実は、割る前から普通の卵と見分けることができるのです。

割ってびっくり。黄身がふたつ入っていてラッキー!と思う人もいれば、何か不吉の予兆と聞かされた人もいる双子の卵。不思議でちょっとだけ怖いイメージの双子の卵ですが、実は割る前から見分けることができるのです。

卵はどうして双子になるの?

奇形? 悪い餌のせい? そんな風に疑われることがありますが、双子の卵はごく自然にできる、それほど珍しくないものなのです。
ほとんどの双子の卵は、卵を産みはじめた若い雌鶏から産まれます。若い鶏は、人間や他の動物と同じように、若いうちは排卵の周期が安定しないのです。そのため、ひとつの卵の中に2回分の黄身が入ってしまったりするのですね。
また、このような若い雌鶏は、まだ身体も小さいため、通常は小さめの卵しか生みません。なので、卵を産みはじめたばかりの雌鶏がいつもより大きな卵を産めば、それはほぼ間違いなく双子の卵なのです。
下の写真を見てください。一番左が双子の卵。真ん中は一般的なLサイズの卵。右はちょっと太目のMサイズの卵。双子の卵は明らかに大きくて、また、ぬ~っと間延びした感じなのがわかりますよね。

双子の卵をめったに見ない理由

先に「珍しくない」と書きましたが、最近では双子の卵に出会うことは滅多にありません。それは、スーパーを中心に卵のサイズを揃えて売っているからです。数多く産まれるMサイズやLサイズの卵は、それぞれ揃えてパッケージされます。
明らかに大きさの違う双子の卵は、これらと一緒にパッケージされることはないのです。また、あまりよい印象を持たない人も多いため、むしろ一般の店頭には出さないようにしているようです。現在では、双子の卵の多くはマヨネーズなどの原材料として、食品会社などに売られているんだそうです。

双子の卵に出会いたければ…

そんな中でも、双子の卵に出会う方法がいくつかあります。
ひとつは、養鶏場などが直接販売しているお店を利用する方法。生産した農家にとっては、せっかく鶏が産んでくれた卵を無駄にしないよう、他の卵と混ぜて売ったり、双子の卵だけを集めて売っています。
下の写真は、北海道の更別村のすきた養鶏場が、無人販売所で売っている双子の卵です(12個300円)。「二黄卵」で検索すると、ネット通販で扱っているお店も多くあります。

すきた養鶏場で購入した「双子らしき」卵を割ったところを動画に撮ってみました。
さて、結果は……
(Youtube動画・すきた養鶏場の卵を割ってみました。)

もうひとつは、流通コストを削減するために卵のサイズを揃える作業をせずに、販売しているお店で卵を購入する方法。コストコで買った卵に双子が多くあったという情報をネット記事で見たこともありますよ。
余談になりますが「目玉焼き」についてネットで調べると、多くの説明で「鶏卵を2個または1個を使う…」と「2個」が先に書かれています。双子の卵ならひとつで黄身がふたつ。目玉焼きにぴったりの材料なんですね。

よしざわ りゅう

天体写真やタイムラプス動画を撮影しつつ、バンド活動も謳歌している遊び大好中年。 スマホ活用からマニアックな撮影までレポートします。本業はWEBマーケティング会社役員。