使ってないはずなのに!クレジットカード利用の思わぬ落とし穴

一人につき数種類のクレジットカードを持っていることが、当たり前の時代。頻繁に使うカードもあれば、最近は使っていないカードもありますよね。今回の記事では、使わなくなったカードで思わぬ被害にあった実体験をご紹介いたします。

最近使っていないクレジットカードでも、時々は利用状況を確認することが大切。なぜなら、知らない間に不正利用されている可能性がゼロではないからです。身に覚えがないのに利用料金が引き落とされていたとしたら、どうすればいいのでしょうか?

久しぶりに記帳してみたら……

2019年11月初めのことでした。普段は使わない銀行口座の記帳を久しぶりにしてみたところ、10月にクレジットカードの引き落としがありました。
金額は30,000円弱。10月に引き落しということはカードの使用は8月頃ということになります。決して安い金額ではありませんが、数回の買い物の合計金額を合わせたらそのくらいになるかも……。そう思ってもおかしくない金額だったので、何かが引っかかりながらもその時はさほど深く考えませんでした。

やっぱりこの引き落とし、身に覚えがない!

しかし数日考えても、8月にそのカードで買い物をした記憶はありません。気になって調べたところ、財布の中にある該当のクレジットカードは4月に期限が切れていました。
あわてて家の中を探すと、未開封の新しいクレジットカードを発見。となるとますます8月に使ったはずはないのです。これはおかしい! あわててカード会社に問い合わせてみました。

ショック!あと数日前に気づいていたら

カード会社に連絡をしたところ、身に覚えのない利用から60日以内の申告であれば審査の結果、返金される可能性があったそうです。
しかし60日は過ぎていたので、たとえ不正利用と証明できたとしても返金は不可とのことでした。ほんの十数日過ぎていただけだったので、悔やまれます。

やはり返金は不可、でもいい勉強と思うことに

カード会社に連絡後は警察にも相談しました。カード会社から送られてきた利用明細は、海外のサーバーを経由したネットショッピングだったため、不正利用の可能性が高いことは認めていただけました。結局、返金は不可能でしたが、社会勉強代ということで自分を落ち着かせることにしました。

手持ちのクレジットカードを改めて管理しよう

今回の場合は、「ほぼ利用しなくなったカード」「引き落としが頻繁ではない口座」という二つの要素が重なり、カード利用のチェック状況を怠っていたことから起こったトラブルでした。60日以内に返金相談をするには、月に一度はカード利用状況または口座の引き落とし状況を確認しておくことが肝心だと痛感しました。
私の場合、手持ちのカードの期限が切れており新しいカードが未開封だったことから、不正利用の証明は比較的容易だったのかもしれません。しかし実際は、少しでも利用履歴があれば不正利用されたことの証明は難しい場合もあるそうです。
クレジットカードが多く使われる現代。不正利用を防ぐのにまず大切なのは、定期的な利用状況の確認。そして、使わなくなったカードは解約するなど、そもそもクレジットカードを厳選することも大切だなと感じた出来事でした。

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松重明子

日本史好きな三児の母。ビールを嗜みつつ猫を愛でつつ読書をする時間が至福です。ウォーキングやストレッチも好きなので、健康情報にも関心あり。