※本記事は2017年に執筆されたものに加筆・修正を加えたものです。
筆者愛用のノートパソコンは2012年に購入したものです。
転職し、フリーになり、結婚し、子供が生まれたこの5年で、もっとも長い時間を共に過ごしたのがこのパソコンかもしれません。
最近変なマルウェアに感染したりもしましたが(詳細はこちら)、大きなトラブルもほとんどなく頑張ってくれています。
心から、ありがとう。
ただ、最近気づきました。
5年間も使っているのに一度も掃除的なことをしていないことに。
時にはパンを食べながら原稿を書き、お菓子をつまみながら調べものをしている相棒は、心なしか汚れています。
5年間ほぼ毎日肌が触れているのに、一度もお手入れをしていないというのはいかがなものだろうかと今さらながら思い立ち、クリーニングをしてみることにしました。
精密機械のパソコンを素人がばらせるわけもないので外観のみですが、よかったらご参考になさってください。
※今回のクリーニングにあたって、様々なサイトをリサーチ・検討し、パソコンにダメージを与えない方法を吟味して実施しました。ただ、故障の可能性が100パーセントないとは言い切れません。ご留意ください。
【閲覧注意】まずはこの惨状を見よ!!
というわけで、まずはビフォーを記録するために撮影会。
そもそも机まわりが汚いですね。筆者の性格がよくわかる一枚になりました
▲謎のしぶきとテカリ
▲べたつきにからまるホコリ
ここらへんは普段から目にしているのでそれほどの新鮮さはありませんが、ひどかったのが裏側。
▲購入5年目にして初めて見たパソコンの裏側
筆者はあまりの汚さに思わず声が出ましたが、みなさんにはわかりにくいでしょうか。糸くずは問題外として、ホコリが溜まりやすいとされる上部の通風孔に寄ってみましょう。
▲うわあああああああああ!!!!!!!
この通風孔のホコリの溜まりは、パソコンの熱暴走(熱を持ったり異音がしたりすること)の要因の一つとされています。実は最近パソコンが熱く、「ブーン」と嫌な音が鳴っていました。今回のクリーニングで改善されたらいいな……。
掃除用具を揃える
今回のクリーニングにあたって準備したグッズは以下の通りです。
どれも簡単に安価で手に入れられるものばかりです
写真左から、上→右→下と紹介していきます。
・エアダスター
強い風をぶしゅーっと吹きかけてくれるスプレー。ホコリを吹き飛ばすのに使います。
・やわらかい布
拭き掃除用。眼鏡拭きなどが好ましいようですが、どこかに行ってしまったので、やわらかくてホコリをからめとってくれる床掃除用のドライシートを使いました。
・アルコール
拭き掃除用。精密機械のパソコンに水分は厳禁。揮発性の高いアルコールで行いましょう。
・ブロアー
カメラやレンズのお手入れに使うことが多い道具ですが、100円ショップで買えます。エアダスターと同じくホコリを吹き飛ばす用。
・綿棒&歯間ブラシ
キーボードまわりの細かい掃除用に用意しました。
加えて、掃除機も。
付属のハボキ(ブラシ)をつけて使用します
いざ、クリーニング開始!
さて、5年分の大掃除の開始です。
0.パソコンの電源を落とす
不測の事態を防ぐために、必ずシャットダウンした状態で掃除しましょう。
1.通風孔・キーボードのホコリをとる
ハボキをつけた掃除機を弱で起動し、やさしくなでるようにホコリを取ります。
2.エアダスターとブロアーでさらにホコリを除去
キーボード間に溜まったホコリやゴミがけっこう取れます。
3.アルコールで拭き掃除
掃除用シートにアルコールを吹きかけ、拭いていきます。キーボードとキーボードの間はアルコールを吹きかけた綿棒でこすり落とし、キーボードボタンのスキマのゴミは歯間ブラシで取り除きました。
歯間ブラシでの作業。掃除機、エアダスターでも取りきれないホコリがけっこう取れました
拭き掃除後のシートと綿棒。汚すぎてドン引きました
これらのクリーニングを経て生まれ変わったマイPCがこちら。
どうですか!?
キーボードまわりも、皮脂のテカリとは違う輝きです(「と」あたりが若干汚く見えるかもしれませんが、酷使しすぎたせいで塗装がはがれていました)
通風孔のホコリを除去したおかげか、パソコン内にこもる熱が随分と少なくなったように感じます。異音はなくなりました。
ちなみにマウスもアルコールで拭きましたが、こちらもえげつない汚さだったことを報告します。
イギリスの雑誌の2008年の調査によると、パソコンのキーボードには、使用方法や年に数によっては便座の数倍も不潔な微生物が潜む可能性があるそうです。
今回購入5年目にして初めて掃除をしてみて、筆者はその調査結果をしみじみと実感しました。
みなさんも、ぜひクリーニングしてみてください。