人気の「Yahoo!カーナビ」と「Googleマップ」を使って、スマホでナビしてみた!

無料で手に入るとあって、スマホでカーナビできるアプリの人気が高まっている。しかし本当に実用的なのだろうか? というわけで、人気の2種「Yahoo!カーナビ」と「Googleマップ」を比較検証してみました!

「カーナビが古くなったけど買い替えるのは高いし……」とか「レンタカーにカーナビが付いてなかった!」なんてときに便利なのが、無料スマホナビ。でも無料なだけに、実際の使い勝手がどうなのかがちょっと心配。
そこで無料スマホナビがどこまで使えるのか、人気の2種「Yahoo!カーナビ」と「Googleマップ」を比較して、どちらが使いやすいか検証してみよう!
スマホの設置は、縦置きか横置きか悩むところだったが、カーナビ画面に慣れているので、今回は横置きを選択。人によっては「マップの進行方向が広いから縦置きのほうがいい」という人もいるようなので、お好みでどうぞ。

まずは目的地を検索!

ではさっそく行き先を設定していこう。今回は東京駅を目指して出発することにした。
まず「Yahoo!カーナビ」で、音声での検索をしてみる。

しっかりと認識してくれて「東京駅(JR)」「東京駅(東京メトロ)」「東京駅」の3候補を表示してくれた。

ルート表示もご覧の通り。目的地が「G」マークで表示される。所要時間や到着時刻が表示されるだけでなく「おすすめ」「高速優先」「一般優先」が簡単に選べてとても使いやすい。
ちなみに画面上の赤い「×」マークは、通行止めのマーク。こんな記号が表示されるのも、ルートを考える場合に役に立つ。
次に「Googleマップ」を試す。

「Googleマップ」も音声認識は良好、一発で東京駅を検索してくれた。しかも画面を下から上へスワイプすると、写真やイベント、口コミなど、東京駅の詳細情報も表示してくれる。

「Googleマップ」のルート表示は「クルマ」「電車」「徒歩」「タクシー」の選択が可能。所要時間や距離も表示してくれた。

ただ、「Googleマップで」案内されたのは高速道路を通るルート。高速道路は使いたくなかったので一般道を通るルートにしたかったが、一発でルート変更はできず。画面を下から上へスワイプして、メニュー画面から「経路オプション」を選び、「高速道路を使わない」「有料道路を使わない」をチェックしなければならない。
ちなみに、お気に入りのアイスクリームショップをショップ名で検索してみたところ「Yahoo!カーナビ」では表示されることはなかった。しかし「Googleマップ」では見事に検索ができた。しかも写真や詳細情報付き! やはりピンポイントの検索となると「Googleマップ」のほうに分があるようだ。

では実際に走行してみよう!

それでは、実際にそれぞれのスマホナビを使って走行してみよう。
「Yahoo!カーナビ」を使ってみた印象は、クルマのカーナビと変わらないくらい使い勝手がいい。曲がるべき交差点の700m手前、300m手前、少し手前、直前の4カ所で音声案内をしてくれ、曲がるべき交差点名まで読み上げてくれる。

画面左には、交差点までの距離、交差点名、矢印が大きく表示されるので、画面サイズが4.7インチのiPhone 6Sでも視認性は抜群だ。マップ内の交差点表示も文字が大きく、認識しやすい。
また、走行するべき車線情報や道路の制限速度も表示されるので、初めて走る道でも安心して運転できる。
対する「Googleマップ」は、交差点までの距離、交差点名、矢印だけでなく「本郷通りに入る」のように、曲がった先の道路名も表示してくれる。

けれど「Yahoo!カーナビ」に比べると表示が少し小さめなので、文字情報を頼りに運転しようとすると凝視しがちになりちょっと危ない。これは画面サイズの大きいスマホ向きかもしれない。
音声案内に関してはとてもシンプルで、曲がるべき交差点の数百m(300mが多かったけれど、200mや400mのときもあった)手前と直前の2カ所だけ。交差点名の読み上げもない。
さらに「Yahoo!カーナビ」のように、途中の交差点手前で「右折専用レーンがあります」といった注意も促さないのでとても静かで、ときどき「案内してくれているのかな?」と不安になることもあった。

また、頭上を首都高が通る道を走行していると、急に首都高を走行していることになり、出口案内を始める場面もあった。すぐに気づいてリルートを開始したが、このあたりの精度は「Yahoo!カーナビ」のほうが上なのかな、という印象だ。

こんな機能がとっても便利!

どちらも大きなトラブルもなく東京駅に到着。駅近くのコインパーキングにクルマを停車した。このときに便利なのが「駐車位置保存」機能だ。
「Yahoo!カーナビ」は、2018年8月からこの機能を搭載。クルマを駐車したあと、画面左の「駐車位置保存」マークをタップすると、自車位置をマップに保存してくれる。保存したあとに表示されるカメラマークをタップすればカメラアプリが立ち上がるので、駐車場番号などの写真を撮ることができる。

「Googleマップ」にも同じ機能がある。駐車したらその位置に現れる「●」マークをタップ。するとメニューが表示されるので「駐車場所として設定」を選択すれば登録完了だ。iPhoneの場合、クルマのオーディオにBluetoothかUSB接続していれば、自動で自車位置を保存してくれる。
このようにカーナビとしての基本機能を検証してみた結果、カーナビとして使いやすいのは「Yahoo!カーナビ」。機能がカーナビに特化されているので、表示の視認性がいいうえに音声案内もきめ細かく、交差点名も読み上げてくれて、画面に頼らないでも運転ができた。
「Googleマップ」の場合、曲がった先の道路名が表示されたり、曲がるべき交差点のさらに次はどちらに曲がればいいのかも表示されたりと、表示はかなり細かい。しかし音声案内にはこれらが反映されていないので、画面案内に頼らざるを得ない。画面が大きければ問題ないのかもしれないが、小さめの文字と4.7インチ画面では少々使いづらかった。
ただし「Googleマップ」の場合は、徒歩や電車での案内もしてくれるのが便利なところ。クルマを降りてから徒歩で観光する場合などは「Googleマップ」のほうが使い勝手がいい。カーナビ機能だけを比較すると、少々使いにくいところがあるかもしれないが、総合的なマップアプリと考えるとかなり優秀だ。
それぞれに特徴があるので、好みのアプリを選んだり、ケースに合わせて使い分けたりするなどして、賢く活用してみよう。
▼iOS版「Yahoo!カーナビ」のダウンロードはコチラからダウンロードできます。
▼Android版「Yahoo!カーナビ」のダウンロードはコチラからダウンロードできます。
▼iOS版「Googleマップ」のダウンロードはコチラから
▼Android版「Googleマップ」のダウンロードはコチラからダウンロードできます。

関連記事

【Google マップ】今さら過ぎて人に聞けない「ルート検索」の使い方。
Google マップは「AからB」と検索すれば、ルート検索を一発で出せる
【Google マップ】パソコンで調べた経路をすかさずスマホへ転送する方法

牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』