「変なポップアップ広告が出る」…それ、アドウェアかもしれません。

インターネットを利用しているとき、突如謎のページに飛ばされたり、通販サイトの広告が出たりして困っている人はいませんか? これは「アドウェア」と呼ばれるプログラムに感染することで発生するトラブルです。アドウェアの正体と予防・対策法をご紹介します。

突如現れる謎の広告群

それは突然の出来事でした。
筆者はPCディスプレイで記事を読むとき、画面をクリックしたり文字を反転させたりするクセがあるのですが、いつものようにムダ動作を駆使して記事を読んでいたら、いきなりブラウザの読み込みがスタート。
そして

「あなたのwindowsは悪質なスパムウェア、マルウエアに感染している可能性があります。今すぐ○○○○をダウンロードして解決してください」

的な文章が書かれたページが現れました。

※イメージ再現画像です
ご丁寧にマイクロソフト社や某有名セキュリティソフトのロゴが掲載されていたので、「やられたか!」とあわててダウンロードボタンを押そうとしました。
しかしふと、この警告ページのURLを見てみると、マイクロソフトとも某ソフトともまったく関係のなさそうな文字列(ここではaokiupdate.comとします)が。怪しいと思い、「aokiupdate」でググってみたところ、どうやら海外のソフト会社の広告だったようです。
この広告が出始めて以降、筆者のパソコンには様々な広告が掲載されるようになりました
前述の広告と、某国内通販サイトを模した、中国のかほりがするポップアップ広告が圧倒的に多かったです。

※イメージ再現画像です
最初はそれほど実害がないのでほったらかしていたのですが、広告の出る頻度が激しくなってきたため、のん気な筆者も重い腰を挙げることとなりました。

犯人は「アドウェア」だった

「そもそもこれってスパム? ウイルス? なんなの??」というところから調べてみたところ、これらの「何もしてないのに広告が出る系」の症状は「アドウェア」が引き起こすものだということが判明しました。
アドウェアはスパイウェアと同様に「マルウェア」(悪意のあるソフトウェアの総称)の一種広告が出るのが「アドウェア」個人情報を第三者に提供するのが「スパイウェア」と言われていますが、両者にあまり明確な基準はなく、スパイウェアのような動きをするアドウェアもあるし、その逆も然り、です。
私のようにただ広告が頻出するだけならまだ可愛いもの。
ブックマークに勝手にサイトが追加されたり、クレジットカードの情報を抜き取られたり、操作不能になったりと悲惨な被害が後を絶ちません。

アドウェアの予防法と対策

アドウェアの主な侵入元は以下の3つだとされています。

  1. サイト(主にアダルト系)
  2. フリーソフトのダウンロード
  3. メールの添付ファイル

いずれもネットセキュリティの超基本ではありますが、これらを取り扱うときは改めて、慎重になりましょう(アダルトサイトは特に)。
筆者の場合、PCを共有している夫が画像加工やイラスト系のフリーソフトをたくさん入れているので、2が原因で間違いないだろうと結論づけています(1だったら嫌だなあ)。
その上でセキュリティソフトを設定し、windows updateを実行して最新のセキュリティプログラムを設定しておけば、より安心です。
アドウェアに感染してしまったという人は、ネット上の駆除成功談を参考にしてみてください。筆者がやったように、URLやそのページに表示されているサービス名で検索をかけると、すぐに見つかると思います。
また、有料の総合セキュリティソフトも有効です。BIGLOBEの「セキュリティセット・プレミアム」も検討してみてはいかがでしょうか。
▼BIGLOBEセキュリティ「セキュリティセット・プレミアム」の詳細はコチラ

青木美帆(あおき みほ)

ライター/エディター。バスケットボール専門誌の編集部を経て、バスケット、野球、サッカー、その他スポーツや教育の現場を奔走中。目標は日本のバスケット文化を豊かにすること。ITオンチ代表として、身近な疑問をやさしく丁寧に解決します。⇒twitterfacebook